2007.10.13
自動改札機不具合、原因は1年のテストでも見つけられず
今回の自動改札機の不具合は、ちょっとしたプログラムの不具合で人々の生活が麻痺してしまう可能性を示唆しています。日本にとってサイバーテロは深刻な問題として捉える必要があると思います。
・260万人の朝の足を直撃 プログラムに潜んだ“魔物”(IT Media)
日本信号によると、現時点で判明しているのはこうだ。原因は自動改札機のICカード判定部の不具合。判定部には毎朝、サーバから起動用データの1つとして、「ネガデータ」(ネガティブデータ)と呼ぶ、旧式カードや不正カードなど、改札を通過できないカードを認識するためのデータを送信している。この朝もネガデータを送信したところ、判定部がネガデータをメモリに読み込む際に不具合が発生。処理がそこでストップし、起動しなかったという。
photo ICカード判定部(同社資料より)調べたところ、ネガデータに「ある長さ、ある件数」といった条件が重なった時、データが読み込めなくなるプログラム不具合が判定部側にあることが判明。このため、判定部はエラーを返しながらネガデータ読み込みのリトライをひたすら繰り返す状態に陥り、起動処理が止まった。
調べたところ、ネガデータに「ある長さ、ある件数」といった条件が重なった時、データが読み込めなくなるプログラム不具合が判定部側にあることが判明。このため、判定部はエラーを返しながらネガデータ読み込みのリトライをひたすら繰り返す状態に陥り、起動処理が止まった。
ネガデータはPASMOとSuicaの相互接続が始まった3月18日以降に追加されたデータだという。ネガデータに対応するため、相互接続時にプログラムも変更していたが、そのプログラムに不具合があった。更新までに1年ほどあったというテスト期間では“魔物”は見つからず、運用開始から半年以上経ったこの日の朝、本番環境で判明するという最悪の事態になった。
これはユーザーからの立場で見れば、1年の間にもよくテストしていなかった責任は免れないと言う話になるでしょうが、多くの企業のIT担当者はこれを他人事と思えるでしょうか。
現代の様々なシステムは相互運用することが普通であり、たとえ自分のシステムをしっかりメンテナンスしていても、連接しているシステムから何らかの影響を受ける可能性は否定出来ません。
もちろん、自分の担当するシステムに全くバグがないと言い切れる人もいないと思います。
そう考えたとき、今回のトラブルはどんな企業にとっても起こりうる事態だと分かります。
これからは、こうしたトラブルが起こらないようにバグを潰していくのはもちろんですが、起こったときにどれだけ被害を局限出来るかという「リスクマネジメント」も必要になってくるでしょう。
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